リビングデザインセンタ−・「OZONE」のタ−ゲットは、生活充足から生活創造へと
暮らしに対する意識を深化させながら、つねに新しい情報、より充実したライフスタイル、
より高感度なライフセンスを求め、自分の生活空間は自らの意志でデザインしていきたいと考える
生活者=ライフクリエ−タ−と、それに共感するプロ・ユ−ザ−をイメ−ジしている。そうした
対象へと、住関連企業は単に「モノ」だけではなく、それをとりまく空間、独自のライフデザインの
提案など、「住文化」に関する情報をたえず受発信することが重要になってきている。

リビングデザインセンタ−・「OZONE」は、ライフクリエ−タ−には発見と創造の
デザインパ−クとして、企業・メ−カ−には情報提案のアイデンティティ−センタ−として、
またプロ・ユ−ザ−には生活者と住関連情報をコ−ディネ−トするプランニングスタジオとなって、
相互的なコミュニケ−ションを活性させる生活文化施設としての性格を持つものである。
 そうした施設内容を魅力的に具体化するためには、情報機能の複合性、提案のある実験性、
実感を伴う体験性、ソフトのテ−マ性、デザインの今日性といった情報発信力を高める要件を充たす
スペ−スメディアが構想されることが必要である。そこは、生活空間情報の「編集」の場となって
独自のメディアを形成する「住文化」のライフ・エディティング・パ−クともいえる空間である。

今日の生活構造の変化は、あらゆる生活シ−ンにおいて多様性が増殖するプロセスに、
同時的充足の欲求が加わって、さまざまな文化現象を生じている。
そうしたことが一方では調和と共生を求めて選択の必要性を意識させることになる。
「OZONE」計画におけるスペースメディアは、ネットワ−キングしてゆこうとする
多様なレベル群からのアプロ−チが必要となり、「カルチャーコンプレックス」型の展開によって、
参加を触発し、感性を刺激する施設構成となる。

「住文化」を創造、推進する情報の受発信基地であり、生活空間情報を「編集」するための
スペ−スメディアとなる「OZONE」の全体イメ−ジは、
スペ−スオリエンテッドな「回遊庭園」というドラマティックな空間テ−マに
基づく環境としてプランニングされた。建築空間とそれをとりまく環境、それが
人工的にしつらえた景観を連想させる時、そこは開放的な「回遊庭園」となる。
「回遊庭園」を隠喩とした空間イメ−ジは、超高層建築の低層部の基準階プランに対して、
アトリウムからの導入を経て3階から8階にいたる縦方向への
回遊性を生み出すエスカレ−タ−空間の構成、2フロア連続のメゾネット空間、
さらに2層・3層の吹き抜け空間の提案といった、かなりドラスティックな空間が形成された。

生活文化が編集された情報環境/高感度なライフセンスの集積と交換/様式の複合による
知的な空間表情の形成。こうした住文化情報のソフトを空間へ環境へと体現していく
スペ−スメディアデザインのテ−マを演出する装置となる「OZONE」の基本空間に、
回遊性、多面性、界隈性を発生させることによって、開放的で心地よい体験空間が創造される。






事業主体 東京ガス(株) プロデュース リビング・デザインセンター
東京ガスアーバン・プロジェクト(株) アートディレクション 空環計画研究所 田中俊行
(株)アーバンコミュニケーションズ デザイン 空環計画研究所 杉山好男
所在地 東京都新宿区西新宿3丁目7 高井麻吏
展示面積 9,500F 内装・展示施工 博報堂・乃村工藝・丹青社
建築面積 8,825F 建築設計 丹下健三・都市・建築設計研究所
延床面積 12,680F 建築施工 鹿島建設・清水建設・大成建設JV
完成年月 1994年4月




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