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都市そのものがメディアとなって、形のない価値を生産するに至っています。
複雑で多様になっている情報は、ひとつのメディアでの伝達では難しく、
相互的かつ環境的な コミュニケーションを成立させる、
複合的なメディアの役割が挙げられます。
それは、言語や映像による表現をベースにして、造形や実物、
さらに演出や実体験による情報を加えて、 五感すべてに訴え、人々の参加を促し、
体感を通して空間へと働きかけるコミュニケーションメディアであります。
「もの」と「こと」を体系化し、文化の構造を見せ、情報理解を促すと同時に、
精神的な感動を与えて、 人々の知や感を刺激するアーティフィシャルな領域を
空間から環境へと展開していくデザインアーキテクトともいえましょう。
その中で、人々が「人間とは、文化とは、歴史とは……」の問いから、 未来にも
思いをはせるように、 イマジネーションをかきたてる 触発装置が
スペースメディアデザインであるといえます。
ここ数年に、インターネットや携帯電話ユーザーの増加で個々人の
情報獲得量もはかりしれないものとなっています。
ネット社会の進展が、多様なコンテンツとのバーチャルなリンクを
可能にしている今日、 これからのスペースメディアデザインは、
実空間や実環境でも多様な「場、時、人」との リアルな
リンクによって双方向で結ばれた緩やかな関係性のなかで現場と人間を
一体化させるコミュニケーションが求められているように思われます。
そういった、人々の知的参加を促し経験価値を充足させるには、
従来の環境造形を手がけるのみでは、 情報発受信できる場を
デザインしたということにはならないでしょう。
今日、スペースメディアデザインがもっとも担うべき課題は、
コンテンツを厚みのある深いものにしながら、 エンターテイメント性豊かな
コンテンツ・アイデアを発想していくと同時に、 それをいかに
空間構築していくかが鍵であると考えます。
以上のような観点からも、心地よい経験価値の体感へと人々を惹きつける
“空環”が、 いままた“新たな意味”を持ちはじめていると考えております。
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